21日のNY株式相場は反落。週初からの上昇で利益確定売り圧力が強まるなか、米中関係悪化懸念が強まったことや、新規失業保険申請件数の悪化が続いたことなどが重しとなった。stay-at-homeが続くなか株価の堅調が続くアマゾン・ドット・コムも朝方に3日連続で上場来高値を更新したが、2.05%安と7営業日ぶりに反落して終了。ネットフリックスも2.55%安と下落した。ダウ平均は朝方に142米ドル高まで上昇後に205米ドル安まで下落し、101.78米ドル安(-0.41%)で終了。S&P500は0.78%安、ナスダック総合も0.97%安となり、主要3指数がそろって反落した。ただ、週初来ではS&P500が2.96%高、ナスダック総合が3.00%高、ダウ平均が3.33%高と好調を維持した。
新型コロナウイルスのパンデミックの責任を巡りトランプ米大統領がツイッターで中国批判を繰り返す中、前日に米上院が米国上場の中国企業をターゲットにした法案を可決したことで米中関係悪化懸念が続いた。JDドット・コムが3.20%安と売られ、アリババも2.14%下落した。寄り前に発表された5月16日分の新規失業保険申請件数は243.8万件と、前週分改定値の268.7万件を下回ったものの、市場予想の240万件を上回った。決算発表銘柄では、Lブランズが18.25%高と急伸し、TJXも6.78%高と大幅高。引け後に発表されたエヌビディアの決算は、予想を上回る増収増益となったが、株価は時間外で1%前後下落しての推移となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24564.27 24718.46 24370.88 24474.12 -101.78 -0.41
S&P500 2969.95 2978.50 2938.57 2948.51 -23.10 -0.78
NASDAQ 9375.19 9405.25 9254.85 9284.88 -90.90 -0.97
CME225先物 20740.00 20745.00 20445.00 20460.00 -160.00 -0.78
FT100 6015.25 6015.25 6015.25 6015.25 -51.91 -0.85
DAX 11029.33 11246.91 10978.57 11223.71 148.42 1.34
為替(ドル/円) 107.54 107.84 107.50 107.63 0.09 0.08
WTI先物 33.53 34.66 33.26 33.92 0.43 1.28
金(Gold)先物 1751.70 1751.70 1715.30 1721.90 -30.20 -1.72
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。