20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.10%安の24364.49ポイントだった。中国企業指数は0.1%高の9893.25ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で560億4000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に24500ポイントを超える水準まで上昇したが、その後マイナス圏に沈むと、軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、本土市場が安く推移したことも相場の重しとなった。午前に発表された5月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は、1年物が3.85%、5年以上物は4.65%で、ともに前月比変わらずだった。
個別では、HSBC(
00005)が売られて下げを主導。CNOOC(
00883)やシノペック(
00386)など石油株、九龍倉置業地産(
01997)や新世界発展(
00017)など香港系不動産株も安かった。半面、マカオ観光業の復活に向けた動きを好感し、銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)などカジノ株が買われた。クレディ・スイスが米国による華為技術(ファーウェイ)への輸出規制強化による影響は限定的であるとの見方を示した瑞声科技(
02018)は7%超上昇した。