19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.81%高の2898.58ポイントだった。深セン成分指数は1.21%高の11052.85ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6415億2300万元だった。
上海総合指数は終日プラス圏で推移した。前日の米株高が好感されたほか、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を今週22日に控え経済対策が本格化するとの期待から買いが広がった。香港市場との相互取引制度を通じた「北向き」資金の純流入なども相場を支えた。指数は寄り付き直後に一時心理的節目の2900ポイントを回復したが、上値は重く、その後は同水準を下回って推移した。セクター別では、航空が全面高となったほか、電子部品、IT、化学などが買われた。半面、貴金属、造船、港湾などが売られた。
A株市場では、台湾のTSMCが華為技術(ファーウェイ)への出荷を停止すると伝わったが、TSMCがこれを否定したことで、三安光電(
600703)など半導体セクターが大きく買われた。4月の石炭販売量が68%増加した中国神華能源(
601088)は3%近く上昇。空港運営の上海国際機場(
600009)や上海拠点のLCC、春秋航空(
601021)も高かった。半面、紫金鉱業集団(
601899)や新希望六和(
000876)、牧原食品(
002714)が売られた。
上海B株指数は1.00%高の209.85ポイントと4営業日続伸、深センB株指数は0.99%高の871.85ポイントと5営業日続伸した。