19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.79%高の24363.57ポイントだった。中国企業指数は1.53%高の9875.40ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で723億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は全面高でスタート。経済活動の正常化が順調に進むとの期待が高まり、幅広いセクターで買いが優勢となった。米バイオベンチャーのモデルナ(MRNA)が18日、新型コロナウイルスのワクチンの初期の臨床試験で効果が確認されたと発表したほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が無制限の金融支援策を続ける姿勢を示し、投資家心理が強気に傾いた。18日のNY株式相場と原油先物相場の上昇も好感された。ただ、上昇率が2%を超える水準では利益確定売りが出て、上げ幅をやや縮小した。
個別では、時価総額の大きい国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われた。景気回復期待を背景に、キャセイ・パシフィック(
00293)を傘下に抱える太古A(
00019)や石炭株の中国神華能源(
01088)、輸出株の申洲国際集団(
02313)は4%超上昇。JDドット・コムなどの大型IPOが続くとの見方から、香港証券取引所(
00388)も大きく買われた。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)と携帯通信最大手のチャイナ・モバイル(
00941)が反落して逆行安。