週明け18日前場の香港市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。前場終値は前営業日比0.40%高の23892.24ポイントだった。中国企業指数は0.36%高の9709.58ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で593億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いた。米商務省が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置を強化すると発表したことを受け、米中摩擦の激化を警戒する売りが先行。ただ、前週末まで4日続落した後とあって、米中関係の悪化への懸念がある程度織り込まれているほか、本土市場で安く始まった上海総合指数が上昇に転じたことを好感し、ほどなくしてプラス圏へ浮上した。中国の景気刺激策の本格化や、各国が経済活動を再開する中で景気の回復に対する期待が相場を支えた。
個別では、原油相場の上昇を手掛かりに中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)がそろって買われたほか、本土不動産株の中国海外発展(
00688)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が高い。半面、ファーウェイへの禁輸強化を嫌気してスマートフォンメーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が急落した。長江グループ系の公益事業者、長江インフラ(
01038)と傘下の電能実業(
00006)も安い。