15日のNY株式相場は続伸。米国が中国ファーウェイへの禁輸措置を強化すると発表したことなどで米中関係悪化懸念が強まるなか、米4月小売売上高が記録的水準に悪化したことで軟調にスタートしたが、米5月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想外に強い結果となったことで消費関連株を中心に買い戻された。ダウ平均は朝方に271米ドル安まで下落したが、60.08米ドル高(+0.25%)で終了。S&P500とナスダック総合も一時1%超下落したが、それぞれ0.39%高、0.79%高で終了。主要3指数そろっての2日続伸となった。
週間ではダウ平均が645.90米ドル安(-2.65%)、S&P500が2.26%安、ナスダック総合が1.17%安となり、3指数がそろって反落。年初来ではダウ平均が17.01%安、S&P500が11.36%安となった一方、ナスダック総合は0.47%高とプラス圏で終了した。
寄り前に発表された4月小売売上高は前月比-16.4%と市場予想の-12.0%を超える悪化となり、過去最悪を記録した。一方、寄り後に発表された5月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は73.7となり、前回の71.8や市場予想の68.0を上回った。小売・消費株は、ギャップ、TJX、コールズが5%超上昇した。一方、ファーウェイ制裁が嫌気され半導体のラム・リサーチ、クアルコムが5-6%下落した。ただ、エヌビディアはジェフリーズの目標株価引き上げなどを好感し5%超上昇し上場来高値を更新した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 23454.83 23730.08 23354.15 23685.42 60.08 0.25
S&P500 2829.95 2865.01 2816.78 2863.70 11.20 0.39
NASDAQ 8839.99 9018.40 8821.38 9014.56 70.84 0.79
CME225先物 20080.00 20180.00 19820.00 20020.00 -20.00 -0.10
FT100 5799.77 5799.77 5799.77 5799.77 58.23 1.01
DAX 10470.85 10547.19 10382.54 10465.17 128.15 1.23
為替(ドル/円) 107.21 107.42 106.85 107.14 -0.07 -0.06
WTI先物 28.02 29.82 27.53 29.52 1.64 5.88
金(Gold)先物 1738.50 1761.20 1736.80 1756.30 15.40 0.88
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。