15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続落。終値は前日比0.07%安の2868.46ポイントだった。深セン成分指数は0.02%高の10964.89ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6269億4100万元だった。
上海総合指数は方向感を欠く展開だった。来週に開幕する全国人民代表大会(国会に相当)を前にした政策期待が支えとなった一方、午前に発表された4月の主要経済指標で失業率が上昇したことや、米中関係の悪化に対する警戒感が重しとなった。指数は後場に入り、プラス圏でもみ合いを続けたものの、週末を控えた売りが強まるなか、結局、前日終値をわずかに下回って終えた。セクター別では、酒造の売りが目立ったほか、航空、石油、保険が軟調。半面、電子部品や電子・ITが買われた。
A株市場では、建機大手の三一重工(
600031)や大手自動車メーカーの華域汽車系統(
600741)が3%台の下落。航空株の春秋航空(
601021)、酒造株の江蘇洋河酒廠(
002304)、家電株の美的集団(
000333)などが売られた。半面、リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)が高い。TCL科技集団(
000100)、京東方科技集団(
000725)、三安光電(
600703)といったハイテク株が堅調だった。
上海B株指数は0.67%高の200.21ポイントと続伸、深センB株指数は1.77%高の846.64ポイントと3日続伸した。