15日前場の香港市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反発。前場終値は前日比0.40%高の23925.40ポイントだった。中国企業指数は0.31%高の9717.13ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で574億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の展開。前日は3日続落して4日以来の安値で引けただけに、買い戻しが相場を押し上げた。14日の米株式相場ときょうの中国本土相場の上昇も投資家心理を支えた。もっとも、心理的節目の24000ポイントに迫る水準では上値が重い。米中対立の再燃を警戒する売りに押されて安く推移する場面も目立った。トランプ米大統領が14日放映のFOXビジネステレビのインタビューで中国の新型コロナウイルス対策を批判し、「わが国は中国との関係を遮断することもできる」と語り、嫌気されたもよう。
個別では、朝方に2020年1−3月期の新契約価値(VONB)を発表したAIAグループ(
01299)が大きく上昇し、相場をけん引。ハイテク株のテンセント(
00700)、瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)も買われた。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は反発した。半面、食品株の万洲国際(
00288)、中国旺旺(
00151)、中国蒙牛乳業(
02319)がそろって下落。不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、生保大手の中国人寿保険(
02628)も安い。