14日のNY株式相場は反発。新規失業保険申請件数が予想以上に悪化したことで朝方は売りが優勢となったが、景気回復期待を背景に原油相場が反発したことが投資家心理の改善につながったほか、前日までの下落で押し目買い機運も強まった。ダウ平均は、朝方に458米ドル安まで下落したが、377.37米ドル高(+1.62%)とほぼ一日の高値で終了。4日ぶりの反発となった。アメリカン・エキスプレスが7.41%高となったほか、ユナイテッドヘルス、シスコ・システムズ、JPモルガン・チェースが4%超上昇した。S&P500とナスダック総合も朝方に2%近く下落したが、それぞれ1.15%高、0.91%高で終了し、ともに3日ぶりの反発となった。セクター別では金融が2.64%高となり上昇率トップとなった。
寄り前に発表された5月9日分の新規失業保険申請件数は298.1万件と前週分(改定値)の317.6万件からは減少したものの、市場予想の250万件を上回る悪化となり、過去2カ月間の累計は約3650万件となった。一方、NY原油は主要国で経済活動が徐々に再開するなか、需給改善見通しも背景に前日比8%超上昇した。金融株はアメリカン・エキスプレスのほか、JPモルガン・チェース(+4.15%)、バンク・オブ・アメリカ(+4.02%)、シティグループ(+3.60%)も軒並み高。FRBによる「イールド・カーブ・コントロール」への期待も支援材料となったもよう。決算発表銘柄は、2-4月期の利益や5-7月期の見通しが市場予想を上回ったシスコ・システムズが4.53%上昇した。引け後に決算を発表したアプライド・マテリアルズは時間外で4%超上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 23049.06 23630.86 22789.62 23625.34 377.37 1.62
S&P500 2794.54 2852.80 2766.64 2852.50 32.50 1.15
NASDAQ 8788.04 8945.71 8705.25 8943.72 80.55 0.91
CME225先物 20165.00 20225.00 19600.00 20060.00 280.00 1.42
FT100 5741.54 5741.54 5741.54 5741.54 -162.51 -2.75
DAX 10418.04 10474.08 10160.89 10337.02 -205.64 -1.95
為替(ドル/円) 107.04 107.35 106.76 107.23 0.19 0.17
WTI先物 25.97 28.27 25.56 27.88 2.20 8.57
金(Gold)先物 1723.10 1746.50 1716.00 1740.90 24.50 1.43
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。