14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.96%安の2870.34ポイントだった。深セン成分指数は1.02%安の10962.15ポイントと3日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6101億1100万元だった。
上海総合指数は終日、マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、新型コロナウイルス感染の再拡大や米中関係の悪化などに対する懸念から様子見ムードが広がった。指数は後場に入って徐々に下げ幅を拡大し、きょうの安値水準で取引を終えている。セクター別では、保険が全面安となったほか、建材、航空、証券などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。
A株市場では、春秋航空(
601021)や中国東方航空(
600115)が安い。航空旅客輸送量が新型コロナウイルスの感染拡大前の水準まで回復するのは2023年以降になるとの見通しを国際航空運送協会(IATA)が示したことが嫌気された。生産した医療用高性能マスク「N95」が米当局の承認を得られなかったため、米カリフォルニア州から獲得した総額10億米ドルのマスク受注が白紙になる可能性が伝わったBYD(
002594)は2%超下落。トランプ米大統領が昨年5月に署名した国家安全保障上にリスクをもたらす企業の通信機器を国内企業が使用することを禁止する大統領令の期間を1年延長すると発表したことを受け、中興通訊(
000063)も2%超下げた。
上海B株指数は0.50%高の198.87ポイントと4日ぶりに反発、深センB株指数は1.36%高の831.88ポイントと続伸。