13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.22%高の2898.05ポイントだった。深セン成分指数は0.54%高の11074.59ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5814億3400万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの、中盤に切り返した。景気に左右されにくいセクターや金融緩和の恩恵が期待できる銘柄が買われ、相場を押し上げた。もっとも、心理的節目の2900ポイントを超えると上値が重くなり、結局は同水準を下回って引けた。新型コロナウイルス感染の第2波や、米中対立の再燃懸念からリスクを回避する動きが先行。前日に米中通商協議の「第1段階合意」を中国が破棄する可能性を中国共産党系メディア『環球日報』が報じたが、中国の外交部がこれを否定する見方を示したことから懸念が後退。ロイター通信も13日、中国当局者の話として、中国政府が再交渉を目指す可能性は低いと伝えた。
セクター別では、医療や酒造、食品、小売りが買われた。一方、保険が全面安のほか、通信キャリア、造船、航空・空港運営が安い。
A株市場では東旭光電科技(
000413)や立訊精密工業(
002475)、欧菲光集団(
002456)などハイテク株の上昇が目立った。酒造の瀘州老窖(
000568)と北京燕京ビール(
000729)、空運関連の上海国際機場(
600009)と春秋航空(
601021)も買われた。半面、映画館運営の万達電影(
002739)、車載リチウム電池メーカー国軒高科(
002074)が大幅安。造船大手の中国船舶重工(
601989)、石炭採掘の陝西煤業(
601225)もさえない。
上海B株指数は2.16%安の197.89ポイントと3日続落。深センB株指数は0.29%高の820.70ポイントと3日ぶりに反発した。