週明け11日の中国本土株式市場で上海総合指数は小幅に反落。終値は前営業日比0.02%安の2894.70ポイントだった。深セン成分指数は0.29%安の10969.28ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6847億3200万元だった。
上海総合指数は高く始まったものの、後場に下げに転じる展開。前週末の終値は3月12日以来約1カ月半ぶりの高値だっただけに、利益確定売りが次第に優勢となった。前場は中国の金融緩和への思惑買いが相場を押し上げ、おおむね心理的節目の2900ポイントを超える水準で推移したが、結局は同水準を割り込んで終えた。セクター別では、食品・飲料や観光、小売りなど消費関連や貴金属が売られた。一方でセメント、自動車、保険が上げた。
A株市場では、食品関連株の下げが目立った。豚肉大手の牧原食品(
002714)と河南双匯投資発展(
000895)、飼料メーカーの新希望六和(
000876)、調味料大手の仏山市海天調味食品(
603288)が軒並み安。観光株の中国国旅(
601888)、医薬品株の江蘇恒瑞医薬(
600276)、雲南白薬集団(
000538)も安い。半面、宅配事業の韵達控股(
002120)と順豊控股(
002352)、自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)、華域汽車系統(
600741)が買われた。
上海B株指数は1.18%安の 213.11ポイントと反落。深センB株指数は0.49%安の839.58ポイントと5営業日ぶりに反落した。