2020-05-08 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】方向感乏しい相場か、米雇用統計の発表控え様子見
8日の香港市場は方向感に乏しい相場か。強弱材料が入り交じるなか、ハンセン指数が心理的節目の24000ポイント付近でもみ合う展開がありそうだ。世界各国が新型コロナウイルスに対応した経済活動の制限を緩和する動きを受け、景気の持ち直し期待が強まる一方で感染の再拡大への懸念は根強い。また、貿易を巡る米中関係が悪化するとの懸念もくすぶる。トランプ米大統領は中国に合意不履行があれば報復を辞さない構えを示した半面、両国の閣僚が来週にも電話会談を行うと伝わった。
日本時間の今日夜に4月の米雇用統計が発表される。結果を見極めたい投資家が積極的な売買を控えれば香港株の上値を抑える要因になるだろう。7日の米株式相場はダウ平均が続伸。ハイテク株主体のナスダック総合は4日続伸し、年初来では0.08%高と、新型コロナウイルスのパンデミックによる急落後、初のプラス圏回復となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下げた。大型金融株の中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)、医薬品株の中国生物製薬(
01177)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)などが香港終値を下回って引けた。