5日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比1.08%高の23868.66ポイントだった。中国企業指数は1.03%高の9698.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で704億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移。前日に1000ポイント超下落した後で自律反発狙いの買いが入りやすい環境だった。新型コロナウイルスの対応を契機とした米中対立の再燃は懸念材料として意識されたが、米株相場や原油先物価格が上昇したことや、香港の新型コロナ対策で一部商業施設の営業再開が発表されたことなどが支えとなった。指数は中盤まで上値が重い展開だったものの、後場に入ると上げ幅を広げ、結局、1%を超える上昇となった。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に大きく売られた中国石油メジャーのCNOOC(
00883)が高い。電動工具大手の創科実業(
00669)は9%近く上昇。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)やスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が買われた。半面、本土国有銀行大手の中国工商銀行(
01398)がさえなかった。
中国企業指数構成銘柄では、中堅商業銀行の招商銀行(
03968)が5%台の上昇となったほか、大手不動産デベロッパーの融創中国(
01918)、保険会社の新華人寿保険(
01336)が高い。半面、ガス事業会社の華潤ガス(
01193)、環境工事会社の中国海螺創業(
00586)が軟調だった。