4日のNY株式相場は3営業日ぶりに反発。新型コロナウイルスのパンデミックの責任を巡り米中関係の悪化懸念から軟調にスタートしたが、原油高を背景にエネルギー株が上昇したほか、主力ハイテク株や半導体株が上昇し相場を支えた。ダウ平均は朝方に362ドル安まで下落したが、26.07ドル高(+0.11%)とわずかながらプラス圏を回復して終了。米中関係悪化懸念からキャタピラー、ダウ・インクが売られたほか、ボーイング、レイセオン・テクノロジーズ、ウォルト・ディズニーなどの下落も重しとなった一方、マイクロソフト、アップル、ホーム・デポ、シェブロンなどの上昇が支援となった。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.42%高、1.23%高で終了し、主要3指数がそろって3営業日ぶりに反発した。
トランプ米大統領が新型コロナウイルスの感染拡大の対応を巡り対中関税を検討しているとの発言に続き、ポンペイオ米国務長官も中国ウイルス研究所が感染源であるたくさんの証拠があると発言したことで米中関係悪化により世界経済への影響が懸念された。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが保有する空運株を全株売却したことも、コロナウイルス感染拡大による世界景気悪化の長期化懸念を高めた。空運株はアメリカン航空が7.71%安となったほか、デルタ、サウスウェスト、ユナイテッドも5-6%下落した。一方、ハイテク株は、ネットフリックスが3.10%高、マイクロソフトが2.45%高となったほか、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックも1%超上昇。半導体株はアドバンスト・マイクロ・デバイセズが5.37%高、エヌビディアが3.01%高となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 23581.55 23769.56 23361.16 23749.76 26.07 0.11
S&P500 2815.01 2844.24 2797.85 2842.74 12.03 0.42
NASDAQ 8555.32 8715.82 8537.83 8710.72 105.77 1.23
CME225先物 19400.00 19425.00 19060.00 19390.00 -240.00 -1.22
FT100 5763.06 5763.06 5763.06 5763.06 -138.15 -2.34
DAX 10543.36 10578.43 10426.06 10466.80 -394.84 -3.63
為替(ドル/円) 106.83 107.06 106.63 106.74 -0.09 -0.08
WTI先物 19.11 21.42 18.05 20.39 0.61 3.08
金(Gold)先物 1711.20 1726.00 1700.30 1713.30 12.40 0.73
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。