連休明け4日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに大幅反落。終値は前営業日比4.18%安の23613.80ポイントだった。中国企業指数は4.40%安の9599.02ポイント。メインボードの売買代金は概算で1096億9000万HKドルと、商いが賑わった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、トランプ米大統領が中国を批判し、関税引き上げや損害賠償金の請求などを検討していることが伝わるなか、米中対立の再燃を警戒した売りが加速した。ダウ平均先物や米原油先物が時間外取引で軟調に推移したことなども相場の重しとなった。指数は寄り付きで節目の24000ポイントを割ると、その後も下げ幅を拡大。結局、連休前から1030ポイント下げ、終値ベースで4月3日以来、1カ月ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄は全面安。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とシノペック(
00386)が8%台の下落。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)や華潤置地(
01109)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)や瑞声科技(
02018)の下げも目立った。
中国企業指数構成銘柄で上昇したのはビール大手の華潤ビール(
00291)のみ。銀行株の中国郵政儲蓄銀行(
01658)、証券株の中信証券(
06030)、保険株の中国太平保険(
00966)が大幅安。大手不動産デベロッパーの融創中国(
01918)、インフラ建設大手の中国交通建設(
01800)なども大きく下げた。