30日のNY株式相場は反落。前日引け後に好決算を発表したフェイスブックや引け後に決算発表を控えたアマゾン・ドット・コムなどが上昇したものの、新規失業保険申請件数などの経済指標が軒並み悪化したことや、ECBが資産購入プログラムの額を据え置いたこと、月末の取引で持ち高整理の動きが強まったことで主要3指数がそろって反落した。前日に532米ドル高となったダウ平均は一時446米ドル安まで下落し、288.14米ドル安(-1.17%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.92%安、0.28%安で終了した。ただ、月間では、ダウ平均が11.08%高、S&P500が12.68%高ともに4カ月ぶりに反発し、ナスダック総合も15.45%高と3カ月ぶりに反発した。ダウ平均とS&P500の月間上昇率は1987年1月以来の大きさとなり、ナスダック総合は2000年6月以来の上昇率を記録した。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は383.9万件と市場予想の350万件を上回り、直近6週間の累計は3000万件を上回った。3月個人消費支出も市場予想の-5.0%に対して-7.5%となり、2月の+0.2%から大きく悪化した。決算発表銘柄はアビオメッド(+12.98%)、サービスナウ(+9.18%)、フェイスブック(+5.42%)、イーベイ(+2.05%)、マイクロソフト(+1.00%)などが上昇した一方、タペストリー(-12.73%)、モルソン・クアーズ(-11.18%)が大幅に下落。引け後の決算発表では、利益が市場予想を下回ったアマゾン・ドット・コムが時間外で一時5%超下落し、iPhone販売が落ち込んだアップルも2%超下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24585.57 24585.57 24186.90 24345.72 -288.14 -1.17
S&P500 2930.91 2930.91 2892.47 2912.43 -27.08 -0.92
NASDAQ 8911.02 8926.11 8825.84 8889.55 -25.16 -0.28
CME225先物 20415.00 20450.00 19810.00 19990.00 -70.00 -0.35
FT100 5901.21 5901.21 5901.21 5901.21 -214.04 -3.50
DAX 11195.21 11235.57 10839.30 10861.64 -246.10 -2.21
為替(ドル/円) 106.65 107.49 106.39 107.15 0.50 0.46
WTI先物 15.64 19.44 15.45 18.84 3.78 25.10
金(Gold)先物 1729.60 1737.00 1687.50 1694.20 -19.20 -1.12
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。