30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.33%高の2860.08ポイントだった。深セン成分指数も1.97%高の10721.78ポイントと4日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6790億9800万元だった。
上海総合指数は終日プラス圏で堅調に推移した。前日の米株高が好感されたほか、中国の景気対策が本格化するとの期待から買いが広がった。寄り付き前に発表された2020年4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8となり、市場予想(51.0)をやや下回ったが、非製造業PMIは53.2となり、市場予想(52.5)を上回った。セクター別では、電子IT、航空、通信などを中心にほぼ全セクターで買いが優勢となった。
A株市場では、中国政府が自動車購入を促進する措置を通達したことを好感し、上海汽車集団(
600104)や広州汽車集団(
601238)などが買われた。あすから始まる連休を前に春秋航空(
601021)や中国国際航空(
601111)も高い。米電気自動車(EV)大手のテスラが上海で現地生産するモデル3の利益率が向上したと明らかにしたことを受け、浙江銀輪機械(
002126)はストップ高。中国共産党中央政治局常務委員会の会議で、自動車、電子IT、新材料、バイオ医薬など湖北省の支柱産業の回復や経済の安定に向けた包括的な支援策を実施する方針が示されたことを受け、武漢三鎮実業控股(
600168)など現地に拠点を置く関連銘柄が大幅高となった。
上海B株指数は2.03%高の215.28ポイントと続伸、深センB株指数は1.16%高の833.27ポイントと反発した。