中国の自動車・電池メーカー、BYD(
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会社側は、20年4−6月期(第2四半期)に新型コロナウイルスが中国市場に及ぼす影響が次第に弱まったことで、自動車事業が着実に持ち直すと予測。同社の純電気自動車(NEV)の販売台数と売り上げが底入れし、全体の売上高が増加基調に戻ると見込む。NEVコストは下がり続けており、全体の利益を押し上げる見通し。ガソリン車は人気が高い「宋Pro」がけん引する形で販売台数が伸びると見込む。一方、軌道交通事業は国内外の建設プロジェクトの進行が加速するにつれ、全体の売上高と利益に新たな成長余地をもたらすとの見方を示した。
携帯端末部品・組み立て事業では、主要顧客の発注に占める同社のシェアが拡大し続け、事業規模が拡大したと明らかにした。新たな部品の生産に乗り出し、ガラス製部品やセラミックス製部品の出荷量が急速に増加。収益力が4−6月期に高まり、営業利益率が大幅に改善したとした。また、マスク生産も全体の売上高と利益の成長に寄与する。太陽光発電事業は、新型コロナウイルスの感染が海外市場で拡大したため、4−6月期は下押しされる見通し。