3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.60%安の2763.99ポイントだった。深セン成分指数は0.68%安の10110.11ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5723億3900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、終始軟調に推移した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が経済活動に与える悪影響に対する懸念が根強い中、あすからの清明節連休を前にリスクを回避する動きが優勢。目先の利益をいったん確定する売りが相場の重荷となった。前場はおおむね小安い水準でもみ合ったが、前日終値付近の上値の重さが意識されると、後場に下げ幅を拡大した。海外投資家が相互取引制度を通じた香港からの本土株売買はきょう、19億元超の売り越しとなった。
セクター別では、保険が全面安となったほか、送配電設備、通信設備、ソフトウエアサービス、通信キャリアが売られた。半面、農業、医療、食品・飲料、製薬が堅調。
A株市場で、分衆伝媒信息技術(
002027)は約6%の大幅安。大口顧客のラッキン(瑞幸)コーヒーが2日に粉飾決算を公表して米ナスダック市場で株価が暴落したことが売り材料となった。前日に高かった石油メジャーのシノペック(
600028)とペトロチャイナ(
601857)がそろって反落。インフラ建設の中国交通建設(
601800)、中国電力建設(
601669)、通信設備の中興通訊(
000063)、家電・半導体ディスプレー大手のTCL集団(
000100)が安い。半面、医薬品メーカー延安必康製薬(
002411)、上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)が買われた。調味料メーカーの仏山市海天調味食品(
603288)、小売り大手の永輝超市(
601933)、宅配業者の順豊控股(
002352)が上昇した。
上海B株指数は0.39%安の216.03ポイントと反落、深センB株指数は0.10%高の815.42ポイントと続伸した。