2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.84%高の23280.06ポイントだった。中国企業指数は1.29%高の9526.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で897億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は寄り付きで節目の23000ポイントを大きく割り込むなど、序盤は売りが優勢。前日の米株安や新型コロナウイルスを巡る警戒感が重しとなった。ただ、ダウ平均先物や原油先物が上昇し、朝方に軟調だった本土相場が上昇に転じるなか、ハンセン指数は急速に下げ幅を縮小。中盤にプラス圏に浮上すると、その後は23200ポイントを挟んでもみ合いを続けた。なお、原油先物の上昇を巡っては、中国が石油備蓄量の拡大に向けて原油を購入するとの計画が伝わった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)が10%近く上昇したほか、同業のシノペック(
00386)やCNOOC(
00883)も大幅高。通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)やチャイナ・ユニコム(
00762)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が大きく上昇した。半面、配当見合わせの発表で前日に大きく下げた欧州金融大手のHSBC(
00005)がきょうも大幅安。電動工具大手の創科実業(
00669)が売られた。
H株では、油田サービス大手の中海油田服務(
02883)やシノペック石油工程技術服務(
01033)、石化プラント最大手のシノペック煉化工程(
02386)が高い。モリブデン大手の洛陽モリブデン(
03993)が大きく買われた。半面、大手自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)、自動車用ガラスメーカーの福耀ガラス(
03606)、コンテナ製造大手の中国国際コンテナ(
02039)の下げが目立った。