2020-04-01 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】米株安を受けて軟調か、3月の財新中国製造業PMIが発表予定
1日の香港市場は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ軟調か。31日のNY株式相場は反落。新型コロナウイルスの世界的大流行が続くなか、米国の感染者数が増加を続けたことで経済への影響の長期化見通しが強まった。主要3指数は軟調にスタート後、プラス圏で推移する場面もあったが、取引終盤は幅広い銘柄が売りに押され、そろってほぼ安値圏で終了した。
前日の香港市場では、3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を大きく上回ったことで反発して終えたものの、3月の下落幅は2526ポイント(9.67%)に達し、1カ月間での下落幅としては2018年10月以来の大きさとなった。また、1−3月の3カ月間での下落幅も4586ポイント(16.27%)と2015年7−9月以来の大きさとなっている。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、積極的に買い進む動きは限られそうだ。
一方、中国本土の投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「南向き」資金の流入が続いていることはプラス材料となりそうだ。前日まで27営業日連続で買い越しが続いており、3月1カ月間の流入額は2282億HKドルに上り、昨年1年間の累計額に迫る勢いとなっている。なお、きょうは日本時間午前10時45分に3月の財新中国製造業PMIが発表される。市場予想は45.5、前月実績は40.3となっている。