31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.11%高の2750.30ポイントだった。深セン成分指数も0.58%高の9962.30ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5617億4000万元だった。
上海総合指数はほぼプラス圏で推移したが、上値は重かった。前日の米株高が好感されたほか、寄り付き前に発表された2020年3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が52.0となり、市場コンセンサス予想(45.0)、前月実績(35.7)をともに大きく上回り、2017年9月(52.4)以来2年6カ月ぶりの高水準となったことを受け、投資家心理も改善した。ただ、新型コロナウイルスの感染が世界で拡大する中、景気後退懸念が相場の重しとなり、指数は一時マイナス圏に沈む場面もみられた。セクター別では、農業、食品・飲料、化学肥料、港湾などが買われた半面、通信、紡績、医療などが売られた。
A株市場では、牧原食品(
002714)やBYD(
002594)が6%超上昇したほか、貴州茅台酒(
600519)も3%超上昇した。アリババ集団(
09988)が株式取得を計画していると伝わった浙江省の宅配業者、韵達控股(
002120)はストップ高をつけた。チャイナ・モバイル(
00941)から100億元超の受注を獲得したと伝わった中興通訊(
000063)は一時4%近く上昇した。半面、上海汽車集団(
600104)や中国鉄建(
601186)が売られた。
上海B株指数は0.40%高の216.00ポイント、深センB株指数は0.80%高の812.17ポイントとともに反発した。