週明け30日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比1.32%安の23175.11ポイントだった。中国企業指数は1.08%安の9402.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で1079億4000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面安で始まった。世界の新型コロナウイルス感染者数が増え続け、前週末27日の米株式相場が大幅安となったことで、投資家心理が悪化。主要国でヒトやモノの移動が長期間停滞するとの見方から、景気後退を警戒する売りが幅広いセクターで優勢だった。中盤には好業績や割安感に着目する買いが入り、ハンセン指数が小幅ながらプラス圏に浮上したものの、再び下げ幅を広げて取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とHSBC(
00005)が下げ、相場の重荷だった。マカオで新たに新型コロナ感染者が見つかり、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が大きく売られた。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、前引け後に2019年12月本決算を発表した吉利汽車(
00175)も大幅安となった。一方、エネルギー株のペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、中国神華能源(
01088)が逆行高。
中国企業指数構成銘柄では、ガス事業大手の華潤ガス(
01193)、不動産デベロッパーの融創中国(
01918)が急落した。半面、都市ガスの新奥能源(
02688)、中堅銀行の中国民生銀行(
01988)が買われた。