スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が25日前引け後発表した2019年12月本決算は、純利益が前年比41.5%減の22億2200万元に落ち込んだ。売上原価と研究開発費が膨らみ、利益を圧迫した。粗利益率は前年の37.2%から28.6%へ低下。従来型製品の平均販売価格が下がった上、技術革新と性能向上のペース鈍化が響いた。
売上高は1.4%減の178億8400万元にとどまった。同社の最大市場である米国と、中国を除くアジアでの売り上げ不振が痛手となった。製品別では、2本柱であるダイナミック部品(スピーカーやレシーバーなどの音響・振動部品)と、電磁電動(ハプティクス)・精密構造部品がともに減収減益。半面、MEMS(微小電気機械システム)は増収増益だった。
同社は急成長している光学部品を伸ばす戦略の一部として、ウエハーレベルガラス(WLG)技術を基盤とする光学ソリューションを顧客に提供する方針を明らかにした。具体的には光学レンズモジュールの製造拠点を建設しており、年内に量産を始める予定。
瑞声科技の25日終値は前日比4.28%高の40.20HKドル。