25日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比3.81%高の23527.19ポイントだった。中国企業指数は3.76%高の9529.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で1511億6000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の23000ポイントを回復し、プラス圏で堅調に推移した。前日の米株高に加え、中国本土や日本などきょうのアジア市場が大きく上げたことが買い安心感につながった。後場に入って米国でトランプ政権と上院が新型コロナウイルス対策として2兆米ドル規模の景気刺激策で合意に達したと伝わり、指数は上げ幅を拡大。米株指数先物の上昇を追い風にハンセン指数は結局、3月13日以来、約1週間半ぶりの高値水準で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、チャイナ・モバイル(
00941)を除く49銘柄が上昇。万洲国際(
00288)や申洲国際集団(
02313)が10%超上昇したほか、CNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)も大幅高となった。
この他の銘柄では、広州市発展改革委員会が自動車購入を促すための実施細則を制定していると伝わり、長城汽車(
02333)や北京汽車(
01958)、BYD(
01211)、東風汽車集団(
00489)などが大きく買われた。ソフトバンクに続き、KDDI向け5Gスマホが発売されると伝わった中興通訊(
00763)は大幅続伸。安踏体育用品(
02020)や李寧(
02331)などスポーツ用品関連も高い。東京五輪の開催延期が発表され、開催を巡る不透明感が払拭されたことが好感された。