25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続伸。終値は前日比2.17%高の2781.59ポイントだった。深セン成分指数は3.22%高の10241.08ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7513億4300万元だった。
上海総合指数は約2%高で寄り付くと、終始プラス圏で推移した。米国市場でダウ平均が過去最大の上昇幅を記録したことや、日本、韓国、香港などアジア主要市場がそろって大幅に続伸していることを受け、買い戻しの動きが続いた。中国国内で新型コロナの感染が収束しつつある中、経済活動の再開や消費の回復に向けた当局の政策支援で恩恵を受けるセクターの物色が活発化。米国の大規模景気刺激策をめぐりトランプ政権と与野党指導部が最終合意したと伝わると、時間外取引で一時下げたダウ平均先物が上昇に転じたことを好感し、後場に入ると指数は一段高となった。
セクター別では、医療、宝飾品、航空・空港運営、保険が全面高。自動車、不動産も高い。半面、通信キャリア、通信設備、セメント・建材の一角がさえない。
A株市場では、自動車関連の華域汽車系統(
600741)、上海汽車集団(
600104)、広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)が大幅高。中国商務部、発展改革委員会などが連名の通知で、地方政府に対して新車購入補助や買い替え補助といった自動車消費刺激策を打ち出すよう促したことが手掛かりとなった。不動産デベロッパーの新城控股集団(
601155)、金地集団(
600383)、万科企業(
000002)、テクノロジー株の立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)、ゲーム関連の完美世界(
002624)が大きく買われたほか、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)がそろって上昇した。一方、2019年12月本決算が11%増益となった豚肉大手の河南双匯投資発展(
000895)は逆行安を演じた。
上海B株指数は1.51%高の220.56ポイント、深センB株指数は2.33%高の822.72ポイントとともに続伸した。