週明け23日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前営業日比4.86%安の21696.13ポイントだった。中国企業指数は4.02%安の8751.76ポイント。メインボードの売買代金は概算で1375億4000万HKドル。
ハンセン指数は終日、全面安の展開だった。前場は心理的節目の22000ポイントを挟んだ狭いレンジでもみ合ったが、後場は同水準を下回る水準で推移。終値は2016年12月23日以来ほぼ3年3カ月ぶりの安値を更新した。前週末の米株式相場や原油先物相場の急落を受け、リスク資産から資金を引き揚げる動きが広がった。トランプ米政権は新型コロナウイルスが経済に及ぼす影響に対処する2兆米ドルの経済対策を打ち出したが、議会との調整が難航するとの見方から売りが出た。きょうの中国本土市場の下落も嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が大きく売られ、相場の下落を主導。北米売上比率が高い創科実業(
00669)と香港公益株ホンコン・チャイナガス(
00003)の下落率は10%を超えた。不動産株の長江実業集団(
01113)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)の下げがきつい。
そのほか、2019年12月本決算が大幅減益となる見通しを明らかにした中国恒大集団(
03333)が16.89%安。観光業関連の中国国際航空(
00753)、チャイナトラベル・ホンコン(
00308)、スポーツ用具メーカーの裕元工業(
00551)も急落した。一方、香港の大手商社リー&フン(
00494)が88%高と急騰。創業者グループなどによる非公開化計画を前週末に発表し、買いが膨らんだ。