2020-03-23 |
中国/統計/その他 |
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20年の中国実質成長率見通しを2.6%増に引き下げ=CICC
中国国際金融(CICC)は最新リポートで、2020年の中国実質国内総生産(GDP)成長率見通しをこれまでの6.1%増から2.6%増に下方修正した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や金融市場への影響が深刻化していることを踏まえた判断。名目GDPは2.8%増に減速すると見込んでいる。『香港経済日報』が23日伝えた。
中国の財政・金融政策については、景気下支えの強化が見込まれるとした。短期的な「ドル・クランチ(ドル不足)」が解消すれば、人民元相場は回復する可能性があるとし、2020年末時点で1米ドル=6.72元の予想を据え置いた。
中国の株式市場について、新型コロナの影響を考慮して、A株上場企業の20年利益予想を下方修正し、前年比15%減に落ち込むと予想。うち金融業は5%減、非金融業は26%減とした。20年1−3月期は国内、4−6月期は海外での感染拡大が業績に影響し、回復は下期にずれ込むとの見方を示した。足元では純内需株や高配当株を有望視。中期的には消費・産業の高度化で恩恵を受けるニューエコノミー株を選好するとした。