週明け23日の香港市場は反落か。米株式相場の下落を受け、リスク資産から資金を引き揚げる動きが広がりそうだ。トランプ米政権は新型コロナウイルスに対処する2兆米ドルの経済対策を打ち出したが、野党・民主党も独自の法案を提出する方針を示す方針だと伝わった。対策のとりまとめが難航するとの見方から、20日のNY市場ではダウ平均が大幅に反落。ダウ平均先物も日本時間23日早朝の時間外取引で急落し、取引を一時中断する「サーキットブレーカー」の措置がとられた。
20日の香港市場はハンセン指数が5%超反発して引けており、利益確定売りが出やすい状況にある。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、本決算を発表したHSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)など主要銘柄が軒並み香港終値を大きく下回って引けた。
もっとも、「ハンセン指数が19日に付けた安値(21139.26ポイント)が下値のめど」(香港経済日報)との声も出ている。好決算や増益見通しを手掛かりとする買いが相場を下支えする展開もありそうだ。きょうはハンセン指数を構成する恒基兆業地産(
00012)、チャイナ・ユニコム(
00762)、申洲国際集団(
02313)が2019年12月本決算を発表する。