20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は8営業日ぶりに反発。終値は前日比1.61%高の2745.62ポイントだった。深セン成分指数は1.30%高の10150.13ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7170億4200万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏でもみ合った。前日まで7営業日続落し、約1年1カ月ぶり安値を更新した後とあって、反発狙いの買いが優勢。前日のNY市場でダウ平均が反発して2万米ドル台を回復したことから、世界的な株安連鎖に対する警戒感がやや和らいだほか、中国政府が景気刺激策として数兆元に上る財政出動を計画しているとの報道が好感された。中盤に上げ幅を縮める場面もあったが、心理節目の2700ポイント付近で下値が堅かった。時間外取引で2万米ドル台を割り込んで推移していたダウ平均先物が上昇に転じたことも安心感につながり、後場序盤以降はじりじりと上げ幅を拡大した。
セクター別では、観光・ホテル、貴金属、航空・空港運営、通信キャリアが全面高となるなど、ほぼセクターで買いが優勢だった。
A株市場では、不動産の新城控股集団(
601155)、保利発展控股集団(
600048)や、金融株の招商銀行(
600036)、興業銀行(
601166)、中国人寿保険(
601628)などが買われた。建材の安徽コンチセメント(
600585)、北新集団建材(
000786)、酒造の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)、家電の杭州老板電器(
002508)、ゲーム関連の完美世界(
002624)などが大きく上昇した。半面、自動車部品の華域汽車系統(
600741)、養豚業者の牧原食品(
002714)が売られたほか、大族激光科技産業集団(
002008)、科大訊飛(
002230)などテクノロジー関連の一角がさえない。
上海B株指数は1.05%高の222.33ポイント、深センB株指数は0.87%高の826.86ポイントとともに8営業日ぶりに反発した。