20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反発。前場終値は前日比2.81%高の22318.82ポイントだった。中国企業指数は3.42%高の8852.39ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で742億2000万HKドルだった。
ハンセン指数はほぼ全面高で始まった。19日のNY市場で米株式相場と原油先物相場が反発した上、米国と欧州、日本、豪州、英国の中央銀行が相次ぎ金融緩和に動き、買い安心感につながった。ハンセン指数の前日終値は2016年12月23日以来、3年3カ月ぶりの安値を付けていたこともあって、幅広い銘柄に買い戻しが波及。中国政府が数兆元規模の財政出動を計画中と伝わったことも投資家心理を支えた。
個別では長江実業集団(
01113)が12.35%高と急伸。前日大引け後に2019年発表した12月本決算での増配が好感された。通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)、カジノ事業者の銀河娯楽(
00027)も高い。半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が急落した。電動工具メーカーの創科実業(
00669)も売られた。