19日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅続落。終値は前日比2.61%安の21709.13ポイントだった。中国企業指数は2.74%安の8559.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1910億5000万HKドルと、大商いとなった。
ハンセン指数はおおむねマイナス圏で推移。新型コロナウイルスの世界的大流行による景気後退懸念が一段と強まるなか、ダウ平均先物の下落や、米ドル高による新興国からの資金流出懸念などを意識した売りが強まった。指数は寄り付き後に節目の22000ポイントを割り、一時は1000ポイント超下落。後場に下げ幅を縮めたものの、結局、終値ベースで2016年12月23日以来、3年3カ月ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)や傘下の長江インフラ(
01038)など香港関連銘柄が大幅安。本土石油株のシノペック(
00386)やCNOOC(
00883)も大きく売られた。半面、前日に本決算を発表した中国IT大手のテンセント(
00700)が逆行高。スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)、電動工具大手の創科実業(
00669)が上昇した。
H株では、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)や大手不動産デベロッパーの広州富力地産(
02777)が10%台の下落。航空大手の中国国際航空(
00753)、油田サービス最大手の中海油田服務(
02883)の下げもきつかった。半面、通信機器大手の中興通訊(
00763)、医薬品メーカーの上海復星医薬(
02196)が大幅高となった。