19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日続落。終値は前日比0.98%安の2702.13ポイントだった。深セン成分指数は0.10%安の10019.86ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8224億6700万元だった。
上海総合指数は終日、ほぼマイナス圏で軟調に推移した。新型肺炎の感染が世界中で拡大していることを受け、リスク回避の姿勢が強まったほか、人民元の対米ドル相場の下落も嫌気された。ダウ平均先物が時間外で大きく下落していることも投資家心理を冷やし、指数は一時2646.8ポイントまで下落したものの、大引けにかけ下げ幅を縮小し、心理的節目の2700ポイントをわずかに上回って取引を終えた。セクター別では、航空、保険、医療、酒造、銀行などが売られた半面、通信、小売り、電子ITなどが買われた。
A株市場では、中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)、中国東方航空(
600115)など航空株が大幅安。2月の業務統計が大幅に悪化したことが嫌気された。自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)や広州汽車集団(
601238)、招商銀行(
600036)、白酒醸造大手の宜賓五糧液(
000858)などの下落も目立った。
上海B株指数は0.42%安の220.01ポイント、深センB株指数は2.56%安の819.71ポイントとともに7営業日続落した。