19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅続落。前場終値は前日比4.25%安の21344.93ポイントだった。中国企業指数は4.94%安の8366.04ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1021億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は寄り付き後にプラス圏に浮上する場面もみられたが、その後はマイナス圏で下げ幅を広げた。新型コロナウイルスの世界的大流行による景気後退懸念が一段と強まるなか、ダウ平均先物や中国本土相場の下落、米ドル高による新興国からの資金流出懸念などを嫌気する売りが加速した。指数は寄り付き後に節目の22000ポイントを割り、一時は1000ポイント超下落。取引時間中では2016年7月中旬以来の安値を付けた。
個別では、ハンセン指数構成銘柄のうち、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)のみ上昇。中国企業指数構成銘柄は全面安だった。中国生保大手の中国人寿保険(
02628)、前日に本決算を発表した長江グループ系の長江インフラ(
01038)がともに10%超下落。不動産株の碧桂園(
02007)や華潤置地(
01109)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、石油株のCNOOC(
00883)の下げが目立った。