宝飾品の製造販売事業者、六福集団(
00590)は18日大引け後、2020年1−2月の既存店売上高が前年同期比49.9%減少したと発表した。新型肺炎の感染拡大を背景に香港・マカオを訪れる旅行客が大幅に減少し、金製品と宝飾品の既存店売上高はそれぞれ45.0%、54.9%減少した。
地域別では、香港・マカオ市場の既存店売上高が52.8%減った。マカオでは2月にほとんどの店舗で営業停止を余儀なくされた。中国本土も2月に多くの店舗で営業ができず、1−2月の既存店売上高は37.1%減少した。
厳しい経営環境が続くなか、六福集団では無給休暇の実施などを通じ人件費の削減に努めているほか、賃料引き下げを交渉していると説明。ただ、年間での店舗純増数は目標の300店を下回る見通し。
一方、中国本土の店舗は3月に入って大部分が再開したものの、中国本土や香港・マカオでは営業していても客足は依然として少なく、回復には時間がかかると説明。1−2月の状況や3月初旬の運営状況から判断すると、1−3月(第4四半期)の売上高は減少し、赤字となる可能性が極めて高いとした。2020年3月本決算についても、売上高と純利益が前年に比べ大幅に減少する見通し。
六福集団の18日終値は前日比2.33%安の14.26HKドル。