17日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.87%高の23263.73ポイントだった。中国企業指数は0.12%安の9216.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で1510億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は序盤が値動きの荒い展開。安寄り後に切り返し、一時は上げ幅を1%超に拡大したが、その後はマイナス圏に沈み、前日比1.7%安を付ける場面もあった。前場半ば以降はおおむねプラス圏でもみ合った。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える悪影響を懸念する売りが重荷となる半面、前日に約3年2カ月ぶりの安値を更新しただけに、安値拾いの買いが相場を支えた。下値支持として意識されている23000ポイント付近では底堅さを見せている。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額の大きいAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)、テンセント(
00700)が2%台の上昇となり、指数を押し上げた。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、電動工具大手の創科実業(
00669)が大幅に反発した。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)が3%超の下落。中国生保大手の中国人寿保険(
02628)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、長江グループ系の長江インフラ(
01038)、長江実業集団(
01113)も売られた。
中国企業指数構成銘柄では、中国郵政儲蓄銀行(
01658)、中国太平保険(
00966)、招商銀行(
03968)、交通銀行(
03328)など本土金融株の一角が高い。半面、ガス事業者の華潤ガス(
01193)、新奥能源(
02688)、医薬品流通大手の国薬控股(
01099)が大きく下落した。