17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続落。終値は前日比0.34%安の2779.64ポイントだった。深セン成分指数も0.49%安の10202.75ポイントと5営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8180億8600万元だった。
上海総合指数はマイナス圏での値動きが目立った。前日まで4営業日続落した後とあって買い戻しが入り、心理的節目の2800ポイントを回復する場面もみられたものの、世界で新型肺炎の感染が拡大する中、景気後退懸念が相場の重しとなった。相互取引制度を通じた香港市場からの本土株売買が80億元超の売り越しとなったことも嫌気された。指数は結局、2月3日以来、約1カ月半ぶりの安値水準で取引を終えた。セクター別では、医療、航空、酒造、石油などが売られた半面、電子IT、セメント、証券などが買われた。
A株市場では、カナダやマレーシアなど多くの国が外国人の入国禁止措置を発表したことを受け、中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)など航空株が安い。米当局が贈賄疑いで調査していると伝わり前日にストップ安を付けた中興通訊(
000063)は9.10%安と大幅に続落。半面、上海復星医薬(
600196)が8%超上昇したほか、中信証券(
600030)も買われた。
上海B株指数は0.48%安の222.98ポイント、深センB株指数は1.22%安の856.06ポイントとともに5営業日続落した。