17日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。前場終値は前日比1.05%高の23306.48ポイントだった。中国企業指数は0.07%高の9233.83ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で857億HKドルだった。
ハンセン指数は値動きの荒い展開。安寄り後に切り返し、一時は上げ幅を1%超に拡大したが、勢いは続かなかった。下向きに転じると、下値支持として意識されている23000ポイントを割り込み、前日比1.7%安を付ける場面もあった。ただ、13日の安値(22519.32ポイント)に近づく水準で下げ渋り、前場後半に再びプラス圏へ浮上した。前日の急落を受けた安値拾いの買いと、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える悪影響を懸念する売りが交錯した。
個別では、時価総額の大きいテンセント(
00700)が3%超、AIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)が2%前後の反発となり、指数を押し上げた。Link REIT(
00823)、信和置業(
00083)、香港鉄路(
00066)など香港地場系銘柄の一角も高い。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、生保大手の中国人寿保険(
02628)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)などが売られた。