交銀国際は最新リポートで、今年の不透明な経済成長見通しの下、銀行セクターでは引当金計上が多く、リテールバンキング業務の比率が高めの銀行を選好すると明らかにした。法人向け融資の収益率はリテール部門融資と比べて急激に低下している上、前者の方が金利交渉力で、資金調達ルートも多いと指摘した。具体的には中国郵政儲蓄銀行(
01658)と招商銀行(
03968)を推奨した。『経済通』が16日伝えた。
中国人民銀行(中央銀行)は16日付で銀行の預金準備率を0.5−1%引き下げた。これとは別に、基準を満たす株式制商業銀行を対象に預金準備率を1%下げる。交銀国際はカバーしている銀行株のうち、中国銀行(
03988)と招商銀行、中国光大銀行(
06818)が追加1%引き下げの対象になるとみている。交銀国際の分析によると、この3行は預金準備率が1%低下すれば、2020年の税引き前利益が1.1−2%増える。
日本時間午後4時56分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■中国郵政儲蓄銀行(
01658):4.78HKドル(前営業日比2.45%安)
■招商銀行(
03968):32.95HKドル(同7.05%安)
■中国銀行(
03988):2.88HKドル(同3.68%安)
■中国光大銀行(
06818):2.83HKドル(同3.08%安)