13日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.14%安の24032.91ポイントだった。中国企業指数は0.78%安の9650.15ポイント。メインボードの売買代金は概算で2024億3000万HKドルと、大商いだった。
ハンセン指数の始値は22519.32ポイントと、取引時間中として2017年1月9日以来ほぼ3年2カ月ぶりの安値を付けた。前日の欧米市場ときょうのアジア主要市場の急落が嫌気され、前場は前日に続いて全面安の展開だった。しかし、米株価指数先物が上げに転じたことで後場にハンセン指数の下げ幅が縮小。中国本土で12日の新型コロナウイルス感染者が1桁になり、拡大はピークを超えたとの見方も投資家心理を支えた。ハンセン指数の終値は2017年4月19日以来ほぼ2年11カ月ぶりの安値を更新したが、心理的節目の24000ポイントを上回った。セクター別では通信やコングロマリット、公共事業が大きく売られた一方、エネルギーとITが逆行高。
ハンセン指数構成銘柄では、大型株のHSBC(
00005)とチャイナ・モバイル(
00941)が売られて相場の重荷となった。輸出銘柄の申洲国際集団(
02313)も下げがきつい。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)や同系の電能実業(
00006)、長江インフラ(
01038)はそろって5%超下落した。一方、舜宇光学科技(
02382)が大きく買い戻された。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み反発した。アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格が午後に上昇し、材料視された。
中国企業指数構成銘柄では、中国人民財産保険(
02328)や中国太平洋保険(
02601)、中国太平保険(
00966)など保険株の下げが目立った。一方、不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)、中堅銀行の中国民生銀行(
01988)、電気自動車メーカーのBYD(
01211)が買われた。