12日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅続落。終値は前日比3.66%安の24309.07ポイントだった。中国企業指数は3.42%安の9725.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で1522億6000万HKドルと、商いが膨らんだ。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。前日の米株急落に加え、寄り付き前に伝わったトランプ米大統領の国民向け演説で景気対策に関する具体的な言及がなく、失望感が広がるなか、他のアジア市場と同様に売りの勢いが強まった。指数は寄り付きで節目の25000ポイントを下回ると、下げ幅を拡大。中盤以降はおおむね24300ポイントを挟んでもみ合いが続いたものの、結局、終値ベースで2017年4月24日以来、2年11カ月ぶり安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄は軒並み安。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)や中国IT大手のテンセント(
00700)といった大型銘柄が下げを主導した。電動工具大手の創科実業(
00669)は10%近く下落。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)なども大きく売られた。
中国企業指数構成銘柄はガス事業会社の華潤ガス(
01193)のみ上昇。中国通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)、証券大手の海通証券(
06837)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)の下げがきつかった。