12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比1.52%安の2923.49ポイントだった。深セン成分指数も2.31%安の10941.01ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8376億1600万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。トランプ米大統領が日本時間きょう午前に行った演説は、経済対策に乏しく失望を誘ったほか、相互取引制度を通じた香港市場からの本土株売買が80億元超の売り越しとなったことも嫌気された。指数は結局、2月28日以来、約2週間ぶりの安値で取引を終えた。セクター別では、貴金属や航空、化学肥料を中心に多くのセクターで売りが優勢となった半面、銀行や通信の一角が買われた。
A株市場では、中国国旅(
601888)が4%超下げたほか、中国東方航空(
600115)や中国国際航空(
601111)も3%超下落した。TCL集団(
000100)や京東方科技集団(
000725)は5%超下げた。半面、業界団体が排気量1.6リットル以下の乗用車の税率見直しなど提言したと伝わり、一汽夏利(
000927)や雪龍集団(603949)がストップ高を付けた。
上海B株指数は1.75%安の233.30ポイント、深センB株指数は1.99%安の903.64ポイントといずれも続落した。