2020-03-09 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:大幅続落、1年4カ月ぶり安値 米株・原油安を嫌気
週明け9日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に続落。終値は前営業日比4.23%安の25040.46ポイントだった。中国企業指数は4.52%安の9984.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で1696億4000万HKドルと、大商いだった。
ハンセン指数は前週末の米株安と原油先物相場の急落が嫌気され、全面安の展開となった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による景気の減速懸念が強まり、運用リスクを回避する売りが膨らんだ。中国本土を含むきょうの主要アジア市場の下落も投資家心理を悪化させた。ハンセン指数の終値は2018年10月31日以来、約1年4カ月ぶりの安値。前営業日比下げ幅は1106.21ポイントで、2018年2月6日の1649.80ポイント以来の大きさ。終盤に心理的節目の25000ポイントを割り込む場面があったが、かろうじて同水準を守って終えた。
ハンセン指数を構成する50銘柄が全て下落した。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み急落。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国の減産協議が決裂し、失望売りが膨らんだ。製薬の中国生物製薬(
01177)、香港コングロマリットの太古A(
00019)、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)は6%超下げた。
その他では、資源株の中信資源控股(
01205)と五鉱資源(
01208)、医薬品株の国薬控股(
01099)の下げがきつい。石油・ガス関連では、昆侖能源(
00135)や中海油田服務(
02883)、シノペック煉化工程(
02386)が大きく売られた半面、中遠海運能源運輸(
01138)とシノペック上海石化(
00338)が逆行高を演じた。