週明け9日前場の香港株式市場でハンセン指数は大幅に続落。前場終値は前営業日比3.50%安の25230.55ポイントだった。中国企業指数は3.83%安の10056.49ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で833億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株式相場と原油先物相場の急落が嫌気され、寄り付きから全面安の展開。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による景気の減速懸念が強まり、運用リスクを回避する売りが膨らんだ。きょうの中国本土市場の下落も投資家心理を悪化させたもよう。ハンセン指数は一時25025.05ポイントまで売り込まれ、取引時間中として2019年8月15日以来ほぼ7カ月ぶりの安値を更新した。
個別では、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み急落。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国の減産協議が決裂し、失望売りが膨らんだ。石炭大手の中国神華能源(
01088)、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)の下げもきつい。一方、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が小幅ながら逆行高。