2020-03-09 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り先行か、米株安を嫌気 新型コロナウイルスの感染拡大
週明け9日の香港市場は、週末の米株安の流れを引き継いで売りが先行か。米国を含めた世界で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、経済や企業活動の停滞が警戒されそうだ。原油価格の急落も関連銘柄の売り材料となる。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国の減産協議が決裂し、6日のNY市場で原油先物相場が大幅に3日続落した。
もっとも、主要国の金融緩和や中国の財政出動に対する期待は根強く、安値を拾う買いが一定の下支えになると予想する。心理的節目の26000ポイントが下値支持として意識されそうだ。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色も活発となるだろう。6日のNY株式市場ではダウ平均など主要3指数がそろって続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が軒並み安。時価総額が大きいテンセント(
00700)やHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)が香港終値を下回って引けた。