6日のNY株式相場は続落。米2月雇用統計は市場予想を上回る強い結果となったが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大が続き、景気悪化懸念が強まったことで売り優勢の展開が続いた。OPECプラスの減産協議が決裂し原油相場が急落したことでエネルギー株が大きく下落したことや、米10年債利回りが一時0.70%を割り込み過去最低を更新し、金融株が軒並み安となったことも相場を押し下げた。ただ、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が新型コロナウイルスによる企業業績悪化への対策を講じるとしたことで取引終盤に下落幅を大きく縮小した。主要3指数はそろって続落したものの、週間ではダウ平均が1.79%高、S&P500が0.61%高、ナスダック総合が0.10%高とそろて3週ぶりに反発した。高値からの下落率は、3指数ともに12%を上回り「調整相場入り」が続いた。
ダウ平均は600米ドル以上下落してスタート後、午後に下げ幅を894米ドル安まで広げたが、最後の1時間で600米ドル超上昇し、256.50米ドル安(-0.98%)と下落幅を大きく縮小して終了。JPモルガン・チェー米スが5%超、エクソン・モービルが4%超、ゴールドマン・サックス、マイクロソフトなどが3%近く下落したものの、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが3%超上昇し、3M、ウォルト・ディズニー、ウォルマートも1%超上昇した。S&P500とナスダック総合も4%超下落後に、それぞれ1.71%安、1.87%安で終了した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25457.21 25994.38 25226.62 25864.78 -256.50 -0.98
S&P500 2954.20 2985.93 2901.54 2972.37 -51.57 -1.71
NASDAQ 8469.02 8612.36 8375.13 8575.62 -162.98 -1.87
CME225先物 20810.00 21065.00 20210.00 20430.00 -280.00 -1.35
FT100 6462.55 6462.55 6462.55 6462.55 -242.88 -3.62
DAX 11694.56 11769.85 11447.20 11541.87 -402.85 -3.37
為替(ドル/円) 106.13 106.34 105.00 105.31 -0.83 -0.79
WTI先物 46.09 46.38 41.05 41.28 -4.62 -10.07
金(Gold)先物 1673.10 1692.80 1642.40 1672.40 4.40 0.26
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。