2020-03-06 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】反落か、新型コロナ感染が欧米で拡大 世界経済停滞を警戒
6日の香港市場は反落か。米国や欧州でも新型コロナウイルスの感染者が増えつつあり、ヒトとモノの移動が滞って世界の経済成長が停滞するとの懸念が広がった。前日のハンセン指数はほぼ全面高となり、2月27日以来の高値で終えただけに、利益をいったん確定する売りも出やすい。
5日のNY市場ではダウ平均など主要3株式指数が軒並み急落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額が大きいHSBC(
00005)やテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)が軒並み香港終値を下回った。
もっとも、主要国が利下げなどの金融緩和に踏み切るとの思惑買いも入り、ハンセン指数の下値は限られるだろう。米連邦準備理事会(FRB)が3日発表した緊急利下げを受け、米ドル相場の下落を背景に投資資金が香港を含むアジア地域に流入するとの期待も根強い。中国指導部が新型肺炎に対応した消費促進とインフラ投資を表明したことで中国本土A株相場の先高観が広がっており、香港株に買いが波及する展開がありそうだ。