5日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.08%高の26767.87ポイントだった。中国企業指数は1.96%高の10728.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1326億2000万HKドルと、商いが膨らんだ。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。前日の米株高や世界的な金融緩和の動きを好感した買いが先行。中国の金融緩和を巡っては、中国人民銀行(中央銀行)が月内に実質的な政策金利である最優遇貸出金利(LPR)を引き下げるとの見方が強まっていることが報じられた。中国指導部が消費の促進やインフラ建設の加速などを指示したことも支援材料となるなか、指数は序盤以降、上げ幅を拡大。結局、終値ベースで2月27日以来、1週間ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄で下落したのは中国石油メジャーのシノペック(
00386)のみ。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)や中国IT大手のテンセント(
00700)といった大型銘柄が買われ相場の上げを主導。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)、電動工具の創科実業(
00669)が大きく上昇した。
中国企業指数構成銘柄では、消費関連の華潤ビール(
00291)や安踏体育用品(
02020)が大幅高。保険株の中国太平洋保険(
02601)、銀行株の招商銀行(
03968)、証券株の海通証券(
06837)が大きく買われた。半面、不動産デベロッパーの融創中国(
01918)、「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)がさえなかった。