4日の香港市場は上値の重い展開か。主要7カ国(G7)による電話会議後の声明文に具体的な施策などは盛り込まれなかったものの、米連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げを発表し、政策金利を0.5%引き下げたことは、香港市場にとってもプラスとなりそうだ。ただ、新型肺炎の感染が世界各地に広がる中、景気後退懸念は高まっており、投資家のリスク回避姿勢は強まっている。
一方、中国では2日の新規感染者数が125人にとどまり、1日の感染者数としては過去6週間で最小となった。減少傾向にあることはプラス材料であり、また、中国政府による産業支援策への期待などが相場を支えそうだ。
3日のNY株式相場は3指数がそろって大幅反落。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額上位のHSBC(
00005)やテンセント(
00700)が香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を140ポイント近く下回る水準で寄り付くことになる。